ダイナースプレミアムを本気で検討していた。狙いは一休.comの最上位ステージ「ダイヤモンド会員」だ。部屋のアップグレードやレイトチェックアウトが、予約するたびに当たり前についてくる。しかもダイナースプレミアムを持っている限り無条件・永久にこのステータスがもらえる。
実はこの「一休ダイヤモンド」、他のカードでも手に入る。
| カード | もらい方 | 期間 |
|---|---|---|
| ダイナースプレミアム | 招待制カードを持つだけ | 持っている限り永久 |
| JCB THE CLASS | 登録後に自動付帯 | 最大11ヶ月の期間限定 |
| セゾンプラチナ・アメックス | 申し込むと体験できる | 6ヶ月の期間限定・一生に一度 |
他社が「無料お試し券」なら、ダイナースプレミアムは「定期券」。ここに惹かれて、年会費16万5000円も半分覚悟していた。
そんな折、Olive Infiniteを見直す機会があった。2026年5月にリリースされたばかりの三井住友の最上位カードだ。
- 年会費9万9000円(資産条件クリアで無料化も可)
- Visa Luxury Hotel Collectionで世界900軒、朝食無料&部屋アップグレード&レイトチェックアウトつき
- IHG One Rewardsのゴールドエリートも自動付帯
- SBI証券のクレカ積立は条件次第で還元6%
- ATM・他行振込手数料は月に何回でも無料
リリース直後からXは祭り状態で、証券クラスタもポイ活クラスタも巻き込んで盛り上がっていた。年会費だけ見てもダイナースプレミアムより安いのに、ホテル優待の中身は互角以上。
なのに、心が全然踊らなかった。
審査で届くカードには、山がない
理由は単純で、審査さえ通れば誰でも辿り着けるからだ。Olive Infiniteはインビテーション不要の審査制で、年収700万円くらいでも通ったという声がゴロゴロある。ダイナースプレミアムやセンチュリオンにある「その先」が、そもそも存在しない。
自分にとってクレカは支払い手段である前に、修行のゴールだ。レアなカードで決済のときにちょっとドヤりたい、という不純な動機で何年もやっている。審査を突破して初めて手に入るカードほど、なぜか愛おしく感じてしまう。ダイナースプレミアムに惹かれていたのも、一休ダイヤの中身以上に、決済を積み上げて審判を受けて、通った瞬間に年会費でゲボが出る、あの一連の儀式が欲しかったんだと思う。
Olive Infiniteにはこの儀式がない。審査に通った瞬間、もう頂上。ヒルトンやマリオットの単一ブランド積み上げを見送ったときと同じ感覚で、あのときも系列を極めること自体には興味が持てなかった。たどり着いた瞬間にゲームが終わるカードは、中身がどれだけ強くても物足りない。
それでも機能では完敗している
機能だけで比べたら、Olive Infiniteの圧勝だ。証券連携の還元やATM手数料無料みたいな銀行インフラの強さは、アメックスにもダイナースにもない。ホテル優待だけで殴り合うのは、正直Olive Infiniteに悪い気さえする。
アメックス・プラチナも2026年7月の改定で年会費16万5000円になり、まさかのダイナースプレミアムと同額に並んだ。FHR相当のホテル優待はすでに手元にある。ここにOlive Infiniteを足しても、ホテル方面での伸びしろは薄い。
資産運用を本気でやっていて銀行機能もまとめたい人には、Olive Infiniteは間違いなくハマる。証券連携の還元だけで年会費くらいすぐ回収できる設計だ。ただ自分の場合、決済の主戦場はもうアメックスと決めていて、そこにわざわざ三井住友の口座を足す出番がない。
結局どうするか
Olive Infiniteは強い。銀行としても決済インフラとしても、今のポートフォリオに足りないピースを埋めてくれる人はきっと多いはずだ。それでも自分が欲しかったのは、便利なカードじゃなくて登る山だった。ダイナースプレミアムの招待は、今年もニヤニヤしながら待つことにした。招待が来た日には、このブログでちゃんと自慢する予定だ。