2026年7月、JALとマリオットの戦略的提携が発表されました。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/marriott-status
ニュースを見た瞬間、これは修行界隈の勢力図が変わるぞとひとりで盛り上がってしまったので、今日はその話です。
結論から言うと、JALのFOP修行を考えている人にとって、マリオットボンヴォイアメックス(それも高い方のプレミアムではなく、無印の一般カード)が一気にマスト級のカードになりました。
年会費82,500円に値上げされて解約者続出と言われていたあのカードシリーズが、まさかの敗者復活です。
提携ニュースのポイント
まず今回の発表内容をざっくり整理します。
- マリオットボンヴォイ会員は、JMBとアカウントを連携するだけでFLY ONポイント(FOP)がもらえる
- 付与されるFOP数はマリオットのエリートステータスに応じて変わり、ゴールドエリートは年間10,000FOP
- 逆方向もあり、JALの上級会員にはマリオット側のステータス優遇。サファイア以上でステータスマッチ、ダイヤモンド会員は6か月10泊でプラチナエリートに挑戦できるチャレンジ(初年度限定)も用意される
- サービス開始時期や細かい条件は現時点で未発表
飛ばずにFOPがもらえる。この一点だけで、修行民としては見逃せない発表です。
10,000FOPの価値を那覇修行に換算してみる
年間10,000FOPと言われてもピンとこないので、王道の羽田那覇修行に換算してみます。
羽田那覇は区間984マイル。セイバー系運賃(積算率75%)の普通席なら、国内線2倍換算とボーナスを合わせて片道1,676FOP、往復で3,352FOPです。
つまり10,000FOPはちょうど羽田那覇3往復分。
費用面では、スペシャルセイバーをうまく拾ってFOP単価7〜8円というのが最近の相場感なので、金額にして7〜8万円分。
しかも6レグ分の移動時間(休日にして丸2〜3日)を消費せずに済むわけです。小さい子どもがいる我が家のような世帯には、この時間価値の方がむしろ大きい。
マリオットの年会費は10,000FOPを買う値段と割り切る
ここで本題の無印カードです。
2025年の改定で、マリオットボンヴォイアメックスカード(無印)は年会費34,100円になった代わりに、利用条件なしでゴールドエリートが自動付帯するようになりました。
以前はプレミアム限定だった特典が無印に降りてきています。
つまり今回の提携が予告通りに始まれば、年会費34,100円を払ってカードを持っているだけで、毎年10,000FOPがもらえる計算になります。
FOP単価に直すと約3.4円。那覇修行の7〜8円の半額以下です。ホテル特典だの還元率だのを全部忘れて、年会費は10,000FOPの購入代金と割り切っても十分に元が取れる。
修行者目線ではそういうカードに化けました。
ちなみにJALカード会員なら初回搭乗ボーナスの5,000FOP(要登録)もあるので、合わせて15,000FOP。
JGCプレミアに必要な80,000FOPのうち、飛ぶ前に2割弱が埋まっているスタートになります。
プレミアムと無印、どっちを持つか
とはいえゴールドエリートが付くカードは2種類あるので、簡単に比較しておきます。
| 無印 | プレミアム | |
|---|---|---|
| 年会費 | 34,100円 | 82,500円 |
| ゴールドエリート | 自動付帯 | 自動付帯 |
| 宿泊実績 | なし | 毎年15泊分 |
| 通常還元 | 100円=2ポイント | 100円=3ポイント |
| 無料宿泊特典 | 年250万円利用で最大50,000ポイント | 年400万円利用で最大75,000ポイント |
| プラチナエリート | 決済での獲得ルートなし | 年500万円利用で付与 |
判断基準はシンプルで、マリオットのホテルにちゃんと泊まる人、決済を寄せてプラチナや無料宿泊を狙う人はプレミアム。
FOPとゴールドエリートだけもらえれば良い人は無印。
私は後者だったので、プレミアムから無印へのダウングレードを検討中です。年48,400円の差は、那覇1.5往復分の修行費用に回せます。
決済はマリオットで切るか、JALカードで切るか
カードを持つと決めたら、次は日常決済をどっちに乗せるか問題です。これも整理してみます。
マリオットプレミアムで切る場合のメリットは還元率です。
100円=3ポイントを60,000ポイント単位でJALマイルに移行するとボーナス込みで1.25%相当。
マイルをeJALポイントに変える前提なら実質1.875%まで伸びます。宿泊特典の決済条件も同時に狙えるので、プレミアム保有者はこちら一択。
デメリットは、事業用の決済がポイント対象外になったこと、税金や公共料金の還元が半減することあたり。
一方、無印は還元率が100円=2ポイントに下がるため、決済のメインには向きません。
無印派はJALカードで切る方が素直です。ショッピングマイルプレミアムを付ければ1%、特約店なら2%のJALマイルが直接貯まり、eJALポイント換算で1.5〜3%。
マイルが直接貯まるのでマリオットポイント経由より管理もシンプルです。デメリットはマリオット側のポイントがほぼ貯まらなくなることくらい。
まとめると、プレミアム保有者はマリオットで切って1.875%、無印保有者はJALカードで切って1.5%、(どちらもeJALポイント換算)という住み分けになります。
無印運用の注意点をいくつか
ひとつだけ気をつけたいのが、マリオットポイントの有効期限です。ポイントの増減が24か月ないと失効するルールなので、決済をJALカードに寄せて無印を完全に寝かせると、過去に貯めたポイントが消えるリスクがあります。
サブスクを1本だけ無印に残しておくとか、年に数回だけ決済するとかで簡単に回避できるので、そこだけ仕組みにしておきましょう。
おわりに
マリオットアメックスといえば、2025年の年会費値上げと無料宿泊特典の改悪で、解約報告がタイムラインに溢れたカードでした。私自身も一度解約したクチです。
それが今回の提携で、JAL FOP修行者にとっては年会費34,100円で毎年10,000FOPを買えるカードという、まったく別の顔を手に入れました。
ホテルカードとしての評価と、修行の下駄としての評価は全然別物なんだなと。
育児が落ち着いたらJGCプレミアを目指したいと思っている身としては、ありがたく使わせてもらうつもりです。
