アメックスの新規入会ページをぼーっと眺めていたら、ちょっと面白いことに気づいてしまった。
小ネタです。
カード一覧のページには「スタンダード・カード」「ゴールド・カード」「プレミアム・カード」という3つのタブがある。
カードを探しているときはスクロールして比較するだけで終わるので、あまり意識したことがない人も多いと思うけど、このタブの分類がなかなか興味深い。
「プレミアム」タブに入っているカードは3枚だけ
プレミアム・カードのタブを開くと、載っているのは以下の3枚だけ。
- アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード
- ANA アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

で、ここで「あれ?」となる。カード名に「プレミアム」が入っているカードは他にもある。
「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」と「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」、この2枚だ。
じゃあこの2枚はどこにあるかというと、ゴールド・カードのタブにいる。

カード名に「プレミアム」がついているのにゴールド扱い。
逆に「プラチナ」という名称のカードがプレミアムタブに収まっている。
つまり、アメックスが「プレミアムカード」と定義しているのはカード名称じゃないということになる。
年会費16.5万円が境界線なのか、コンシェルジュなのか
何が分類の軸になっているのかを考えると、まず年会費の数字が綺麗に一致していることに気づく。
プレミアムタブの3枚はいずれも年会費16.5万円(税込)。
一方でマリオットもヒルトンも、名前に「プレミアム」がついていても年会費は6〜8万円台だ。
ゴールドカードの中では高い部類ではあるが、16.5万円とは別の世界。
ここで切ると分類がぴったり一致する。
もう一つの軸として考えられるのが、コンシェルジュサービスの有無。
アメックスのコンシェルジュはプラチナ・カードとANAプレミアム・カードには付帯しているが、マリオットやヒルトンのプレミアムカードにはない。
コンシェルジュがついているかどうかで「本当のプレミアム」を区別しているという見方もできる。
たぶん「年会費16.5万円以上かつコンシェルジュ付き」というセットが実質的な定義なんだと思う。
今のところこの2つの条件は同じカードにまるっと重なっている。
特典の差が、実は一番わかりやすい
このタブの分類が単なるページデザインの話で終わっていないのがおもしろくて、実際の特典でもプレミアムカードとそれ以外では明確な差が出てくる。
アメックス主催のイベントやレストランの先行申し込みなどで、「プレミアムカード会員様向け先行受付」という案内・周知があることがある。
ゴールドカード宛てには同じ案内が来ない。
先行申し込みというのはキャパが限られているものが多いので、実質的に「プレミアム持ちじゃないと取れない」という状況になることもある。
カード名の上に「プレミアム」と書いてあっても、こういう場面ではゴールド扱いになるのはなかなかシビアな話だ。
マリオットやヒルトンのプレミアムカードを持っている人がこれを知ったらどう感じるんだろう、というのは少し気になるところではある。
Xではゴールドランクがアメックスの話題のMAXになりがち
もう一つ個人的に観察していることがあって、SNSでアメックスのお得情報として盛り上がるのは、だいたいゴールドカードかスタンダードカードの話だ。
入会ボーナスがいくらとか、特典がお得とか。
プラチナやANAプレミアムの話が全くないわけじゃないけど、年会費16.5万円のカードを前提にした話はコスパで語りにくいし、そもそも読む人の絶対数が少ない。
結果としてSNS上では「一般人が持つアメックスのいいカード=ゴールド」という空気感ができあがっていて、その上にもう一段あるが興味本位でいいねがつくことはあれど、俺関係ないねといって話題のボリュームが少ない気がする。
アメックスとしても、ゴールドまでは広くマーケティングして、プレミアムはまた別の文脈で動いているという割り切りがあるんだと思う。
ページの構造がそのまま戦略を反映している感じがして、それはそれで素直だなとも思う。
おわりに
カード名の「プレミアム」という文字と、アメックス社内の格付けは別物、という話でした。
名称だけ見て「プレミアムカードを持っている」と思っていても、アメックスのページ上ではゴールドのタブに並んでいる。
ネーミングとカテゴリが一致していないのは、提携先との兼ね合いで名称を変えられなかっただけなのか、それとも「プレミアム」という言葉の使い方がそもそも緩いのか。たぶん後者だと思うけど。
いずれにせよ、アメックスが本当に「プレミアム」と見なしているのは16.5万円の年会費を払っている層、というのはページの構造からそのまま読める。
それ以外は名前がどうあれゴールド扱い。そういう話でした。